2012/5 子は親のいうようにはしないが 親のするようになる

 

2012年5月の言葉

2012年5月の言葉

2012年5月のことば

子は親のいうようにはしないが
親のするようになる 

むかし「新人類」と呼ばれていた世代であった。もう二十年以上昔のことだ。新人類とは決して褒め言葉ではない。それまでの常識では括れない志向性をもち、行動するのでそう呼ばれていたのである。つまり「今どきの若者は」と言われ続けてきたわけだ。
さて、それから年月が経った。今の若者は「宇宙人」というそうだが、何のことはない、同じ事だ。気がつけば自分が「今どきの若者は」と言う側に立っている。
そのように嘆く気持ちがわかる世代になって思うことだが、果たして社会は昔と比べてそんなに悪くなっているのだろうか。一説では古代エジプトの遺跡からも「今どきの若者は」という嘆き文句が発掘されたという。「子は親の鏡」という言葉があるが、むしろ「鑑」の字がふさわしい。この字には「手本にする」という意味がある。子どもは必ずしも親の望むようにはしてくれないが、子どもの行動をよくよく省みれば、私を手本にし、私の悪いところを真似ているだけではないだろうか。長く広い視点で眺めてみれば、単純な人間はいつも自分の背中を批判しつづけて来たのだともいえよう。
そのことを折に触れ「映し出し」、知らしめてくれるのが仏法である。『経教はこれを喩うるに“ 鏡 ”の如し(善導大師)』というように。

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