2013/8 餓鬼どもが 餓鬼に施す 盂蘭盆会〜暁烏 敏〜
2013年7月の言葉

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2013年8月のことば

餓鬼どもが 餓鬼に施す 盂蘭盆会
〜暁烏 敏〜


・・関西では8月にお盆を迎える。終戦記念日も相俟って新聞でも特集することが多い。では「お盆」とは何か。正しくは盂蘭盆といい、語源は梵語ウランバナ、あるいは古代イラン語のウルヴァンという。なお、前者はさかさづりの苦しみを表す倒懸、後者は霊魂の意味をもつ。
・・だがむしろ一般的な日本の「お盆」は盂蘭盆経というお経(ただし偽経とされる)からの意味合いが強い。そこでは釈尊の弟子、目連尊者の母が餓鬼道に落ちて苦しむ姿が描かれる。それを救わんと尊者が施しをしたことにちなんで、「施餓鬼」が行われるようになったという。
・・真宗では施餓鬼を行わない。なぜなら死者を「迷い苦しむもの」と前提して見ないからだ。果たして死者は迷い苦しむものなのか。この問いは大切である。むしろ肉体としがらみを離れ、我々に先立って浄土に還帰された大先輩ではないのか。当然、人間の暦に合わせ都合良く行ったり帰ったりするものでもない。
・・南無阿弥陀仏に生きた方の往生と成仏は阿弥陀仏のみ手の中にあり、常に我々を見そなわしている。逆にいま、娑婆を生きる我々こそ、まさに倒懸(逆さづり)されるような毎日を生き、生命のより立つところを知らない。「亡きひとを案ずる私が亡き人から案ぜられている」。案ぜられ、施されているのは、つまり私たちの側なのだ。/end

 

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