2016/1 年をとることは よろこびである 去年わからなかったことが 今年はわかるからだ

2016年1月のことば
近年、趣味で燻製に凝っている。年末にも家族の不評(?)を顧みず、大量燻製を決行した次第。元旦にはゆっくり燻製を味わい、来客にも振る舞った。

さて、若干マニアックな話になるが燻製の手法には3種類、それぞれ熱燻・温燻・冷燻とある。一番手間がかからず時間が短いのが熱燻で、時間と手間がかかるのが冷燻である。温度管理が楽な真ん中の温燻を選ぶ事が多い自分であるが、時に冷燻に近いほど手間と時間をかけることもある。やはり同じ燻製でも、手間をかけた方が味わいも深く、香りも豊かで、しかも達成した喜びも大きい。

人間にも同じ事が言えるかもしれない。「時間をかけてきた」ことが意味を持つ事は人生において非常に多い。一方で「こんなものは無駄だ」「どうせ無理だ」と思考の中だけで、行動を伴わず簡単に結論を出す事は人生においてあまり得策とはいえない。なぜなら何事についても、良き・悪しきの真相とは時間をかけてみないとわからないことだらけなのだから。

仏教には「薫習」という言葉があり、簡単に言えば思考も行動もその積み重ねが、その人を形づくるという。日々これ温故と知新。ふるきをたずね、新しきを知る。そこに毎日が初事なりと、意識の底から薫習されゆく人生が開かれる。

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2017年7月のことば

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