2016/8 夏が終わって秋がはじまるのではなく 夏の中にすでに秋が含まれてあるのだなぁ
2016年8月のことば

2016年8月のことば

ある聞法会で門徒さんが仰った言葉だ。前置きは「昼間は蝉がうるさくても、夜になると秋のように虫の声が聞こえます」。なにやら美しい日本情緒を話しているように見えるが、それだけでは収まらない深さがある。

平素我々は様々な出来事に遭遇する。が、それらは突発的に生じているわけではない。物事は起こる前からどこかで繫がっており、起こった後もどこかに繋がっている。。

仏教ではときに時間の流れを「去来現(こらいげん)」と表現する。通常の私たちの感覚ならば、過去→現在→未来だろうが、過去→未来→現在と並べ替えているわけだ。時間は一見、過去から未来に順当に流れているように見えるが、それは私が抜きになっているわけで、私を通せば「現在ただいまが結果であり、はじまり」である。確かに人生とは過去の積み重ねであるし、そして今の生き方こそがこれからの未来を紡ぐ。

ある師は「過去が救われることが仏教である」と説く。またある師は「仏教の救いとは未来が迎えに来ることだ」と説かれる。そのいずれもが真実である。両者が接する「現在ただいま」に全ては含まれる。今を懸命に聞きひらく事が私たちのあるべき道なのだ。今を見つめて生きているか。ただ起きて寝て飲んで食べておればよいというものではない。

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2017年7月のことば

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