2011/11 裏をみせ 表をみせて 散るもみじ 良寛

2011年11月の言葉

2011年11月の言葉

2011年11月のことば

裏をみせ 表をみせて 散るもみじ 良寛

今月の言葉はかの有名な「良寛さん」の句である。子ども好きでおだやかな良寛さん。その人柄の良さは後世の誰もが認めるところである。だが彼の死因をご存知だろうか。一説では直腸癌、もしくは大腸癌であったという。治療法が現代ほど確立していない当時、激しい痛みに苦しみながら糞尿の中を転げ回って亡くなってゆかれたともいう。決してのちの小説に彩られた穏やかな末期ではなかったのだ。
しかしどうだろう、そうだからといって子ども好きの良寛さんの生き様・人柄はいささかも傷つくことはない。まさに私たちの人生には裏があり、表がある。苦楽、盛衰…だがどちらであろうと、人生の価値はかわらない。ちょうど紅いもみじの美しさは裏も表もがあってのことのように。
人生には四つの決まりごとがあるという。「繰り返せない」「代わってもらえない」「必ずおわりが来る」そして「そのおわりがいつ来るかわからない」。
いつ来るか知れぬ人生のおわりを前に、四つのきまりごとをどう受けとめ、どう生きたか。それが大切である。

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