2011/4 人間の愚かさは何に対しても答えをもっているということです
2011年04月の言葉

2011年04月の言葉

2011年4月のことば

人間の愚かさは 何に対しても 答えをもっているということです

※この言葉は、故宮城 顗先生が積極的に紹介された「ミラン・クンデラ」という方の言葉だそうです。私自身、原文には当たっておりませんので、宮城 顗先生からの聞き書きという形にさせていただきます。

・・未曾有の震災が列島を襲い、津波が追い打ちをかけた。加えて原発の災厄が日を追って色濃くなる。日本のみならず世界が安危を同じくしている。

・・だがこの最中、聞き捨てならぬ言葉がある。「想定外」である。仏教では、災難はいつも人の想定を超えて来るものと教える。だから「想定外」こそ災難の常であって、それを口にするのは人間の「おごりといいわけ」ではないだろうか。人智を超えた仏の智慧によらず、浅薄な人間の知恵を全てと過信し、安易な「答え」の前に「問い」を見失い、自らの道徳と知識で生きてゆけると想定してきた人間の、愚かさと悲しさが浮き彫りになる。

・・津波に襲われた町で生還した老婆が絞り出すように後悔の念を新聞に語る。「皆どこかで津波を軽んじていたのではないか」。ヒトの「答え」は常にヒトを超えた大きな力によって否定されてきたのだ。

・・念仏者・高光大船は、実家が破産の憂き目に遭ったとき「私は人々の規定している様な生活者ではないから、一向利害を感じて居ない」と語った。それどころか「却って私には其事によって歴然として展開される久遠の実性を見る事のできる喜びがあります」とさえ言われた。また、良寛さんは「災難に遭う時節には遭うがよく候」と言われた。常に「想定」という知恵にあぐらをかく私たちは、今まさに「足下から」問われている。

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