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人間の愚かさは 何に対しても答えを持っているということです

2011年04月の言葉

さくらさくら4月掲示板、やっと更新しました。

今月の言葉は、宮城 顗(みやぎしずか)先生のお言葉です。難波別院で行われていた教行信証講義の中で仰った言葉です。

※この言葉は、故宮城 顗先生が積極的に紹介された「ミラン・クンデラ」という方の言葉だそうです。私自身、原文には当たっておりませんので、宮城 顗先生からの聞き書きという形にさせていただきます。

大変悲しい災害に日本中のみならず世界中が揺れ動きました。
職場では被災されたご家族を、これまでに3家族お世話することになったのですが、今回特に感じたことが「子どものもつ力」でした。
大人がどんな悲壮な顔をしていても、子どもは元気です。
否、悲壮な状況であればあるほど、子どもは元気に振る舞うのかもしれません。

子どもの心をうたった詩人、金子みすずに「ふしぎ」という詩がありますね。


わたしはふしぎでたまらない、
黒い雲から降る雨が、
銀に光っていることが。

わたしはふしぎでたまらない、
青いくわの葉たべている、
かいこが白くなることが。

わたしはふしぎでたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

わたしはふしぎでたまらない、
たれにきてもわらってて、
あたりまえだ、ということが。

子どもの視点は常に「なぜ?」ですが、
大人はいつしかどこかで「答え」を持つことを是とし、「答え」に立つことを名誉と思うようになるようですね。それは思考の停止にほかなりません。…かくいう私も大人の一人ですが。

大なり小なり災害・災難はすべて私たちの「想定外」のところから来ます。
だから何に対しても「これで大丈夫」という答えを持つことは許されません。まして「想定の範囲内」などあり得ないのです。たまたま想定の範囲に収まっただけで、いつでも想定は裏切られるものなのです。そう肝に銘ずる生活がまことの人間の知恵の姿でありましょう。

よく「こうしておけば大丈夫だった」とか、「なぜあのときこうしなかったのか」を正論のごとく「あとから」得意気に説く大人が居ますが、もっとも罪の重いことだと思います。

人間の為すことに正解はないのです。人が為すと書いて「偽」と読むように。
ただただ、その時そのときを一生懸命に問うて生きることで、人の知恵は仏の智慧に出遇い、支えられるのだと思います。

被災されたご家族の情報収集用にと設置した、パソコンの調子が悪くなり、調整してあげているときのこと。
男の子がそっと私のひざの上に乗ってきました。
「これは何?」「何してるの?」と聞いてくるのです。
…小さい肩で何を抱えているのでしょうか。いろんなことを考えてしまいました。


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  • コメント (6)

  1. Thanks – where is article source?

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      This words said by Miyagi Shizuka in the lecture of at Namba-Betuin.

  2. Thanks, its usefully for me.

    • I’m so glad to useful for you.
      Thanks for your comments.

  3. Interesting thinking.

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