ブログ記事

やり直しのきかぬ人生であるが 見直すことができる 金子大栄

2012年1月のことば
未来少年コナン

未来少年コナン

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は何かとお世話になり、また多くのアクセスをくださり有り難うございました。

本年も何卒よろしくお導き下さい。

さて今月の言葉は年初に向けてちゃんと更新できました(あたりまえか)。
味わいはいつものように、
こちらでご覧いただくとしまして、

昨年の我が家は何と言っても長女次女が共に得度してくれたことが大きなニュースでした。
震災と原発という国を揺さぶる大事件の中、この御遠忌の年に得度してくれたことは大きな喜びでありました。

同時に下の子どもが「かなり」おしゃべりになってきました。
昨年はまだ主張する程度だったのですが、とうとう家族の年末作業を妨害するまでに(笑)

年末はあれほど禁止していたDVDを許可して、本人が集中して観ているそのスキに大掃除などを行っていました。

さてそのDVDですが「未来少年コナン」を観てもらいました。
かの有名な宮崎駿氏が初めて監督された作品ですが、
私が子どもの頃NHKで放映していたのを覚えています。
そのとききちんと見られなかったので、縁あって購入していたものです。
途中からつられて一緒に観ました。久々に(あかんがな)。

「未来少年」とありますが、
実際には未来的なものは殆ど出てこず、
主人公も野人の代表みたいな子どもで(それでいてどこまでも心優しいのですが)、
当時メカものが主流だったアニメーションの中で、異彩を放っていたのを覚えています。

原作も読みましたが、アニメのほうがかなり明るい希望の持てるストーリーです。

人類が愚かな戦争(核兵器を上回る超磁力兵器と設定にあります)で世界を滅ぼしてしまった後、生き残った人々が力を合わせて生きてゆく姿を描くストーリーです。
今見直すと「人間の償いと再生」の物語だとふと感じました。
まさに、やり直しはきかない、けれど見直すことができるということ。
機会があれば是非ご覧頂きたい作品です。

印象的なのが、太陽エネルギー(負の要素として描かれますが)をはじめ、地震・津波・原子力がキーワードとして出てくることです。

また、世界を滅ぼした科学技術に見切りをつけ、大地に根ざして自然と共に生きようとする人たちと、結局科学の夢を諦めきれず、それにしがみつき、暴力でもって統治しようとする人たちが登場します。主人公はその中で「何が正しいのか」を考えながら生きてゆきます。また暴力に生きていた人たちの中には、主人公の生き方に触発されて、自分の意思で暴力と訣別してゆく姿も見えます。

まさに現代の私たちに何かを問いかけてくれているような作品です。

作品中では人びとは「自ら」過ちを認め、世界のありかたを見直してゆきます。
だれかが見直してくれるのを待つのではなく、自分たちの目と耳を使って。しっかり大地に足をつけて。

震災からもうすぐ1年が経ちます。
私たちは見直せているでしょうか。

お寺で正月に行う行事を「修正会(しゅしょうえ)」といいます。
修正会とはまさに、年始にあたって自らの方向を見据え、修正する行事。

忘年会のように忘れてしまうのではなく、
今こそ年始にあたり、私たちの足元とその向きを見直しましょうか。

合掌。


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