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めでたさも 中くらいなり おらが春 2016/3月の掲示板

2016年2月のことば
春も近づいてきました

春も近づいてきました

掲示板の更新も寺報の作成も、ほぼ半月遅れで進行中です。

「ンなもんちゃちゃっと書いたらええのや」と仰ってくださる方もあるのですが、これ、結構真面目に悩み出すとどうも書けないものです。

「掲示板はエラいものや。住職が寝ておっても24時間365日、雨が降ろうと雪が降ろうと休まず布教してくれておるのだから。」とは尊敬する先輩の言葉ですが、ホントそのとおり。掲示板を見てお寺に足をはこんでくださった方もありますし、それをご縁に寺報をお届けさせていただいている方もあります。

だから掲示板の更新はとても大事だと思います。反面、「やっぱエエこと伝えないと」と、つい意気込んでしまうのでしょうね(自己分析)。

面白いもので、法話でもそうなのですが、コッチが「なんか伝えてやろう」と考えれば考えるほど「ウケが悪い」という事があります(ウケりゃエエというもんでもありません)。

ただきっと、そういう時って「仏法を伝えている」つもりになって調子に乗って、実は単に「私の思い」を伝えているだけかもしれません。だとすると大きな勘違いだといえます。

 

さて、昨今はアマゾンがお坊さん便を始めたり、それ以前からのお寺離れが叫ばれたりして「仏法を伝えられる環境」が脅かされているように見えます。かつて「お寺が風景だった」と言われた時代よりも一層深刻な状況かもしれません。

加えて原発問題、安保問題に代表されるように政治・経済の課題もどんどん答えの見えにくい時代が押し寄せてきていますね。加えて自分の生活も…住職さんには日々悩みがおおいことと思います。

実は僕はまだ住職でもないし、エラそうに言えません。

ただ自分が仏法から何をいただき、喜べたのか、自らきちんと語れなければ新興・カルト宗教のみならず政治経済の視点からもおいてきぼりになるのが今の「僧侶」という立場だろうと常に肝に銘じています。なぜなら仏法以外の世界に自分自身、常に身を置いているわけではないからです。

たとえば逆に仏教を知らない人がおおっぴらに仏教批判をくりひろげたら「外野のくせに」ってどこかで思ったりしませんか?

ならば法話において仏教以外のことを主題にしたり、「それって自分勝手な思いやん」と思われるような法話をすれば、同じ事を思われるだろうなと思うのです。同じ土俵に登ったつもりで単に誰かを批判しているだけのような法話はおそらく間違っているのでは?と、思うのです。

これは気をつけないと。

 

掲示板も同じですね。「自分の思い」じゃなくて「万人が喜べる法(仏法)」を如何に伝えるか。だからといって仏法の理屈なんか羅列して伝えても何の役にも立ちませんし。それなら学者先生のほうが、よほど的確に教えてくださいます。

「自分を通して」「自分の思いばっかりを交えずに」、「仏法の喜びを伝える」…
ああむずかしい。
ほらまた来月の掲示板どないしようと、おもうワケですよ(笑)。

つまりこれって、小林一茶の視点かなとも思います。
見かけのめでたさに踊らされれば「おらが春」は見えなくなります。
どっぷり世間に浸かってしまえば「おらが春」は見えないわけです。
「おらが春」は自分が喜べる世界を賜るということではないでしょうかね。
桜を見に行くだけが春じゃないんです。庭先にも窓辺にも春はやってきます。
それはめでたさに踊っている人からすれば「中くらい」です。
でもそこには無上のそして、身光一尋(大経より…両手を広げた程度の光のこと)の喜びがあるように思います。

最近はそういう毎日です。春も近づいてきました。


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