第4冊 ワニくんのおおきなあし みやざきひろかず
しんこうじ文庫 所蔵の一冊
「ワニくんの おおきなあし」
みやざき ひろかず 作・絵 1985年 BL出版
・4冊目は「ワニくんのおおきなあし」です。
・ワニくんの足は誰よりも大きく、そのせいで余分な不幸がふりかかってばかりいる、と感じています。そこで毎日、涙ぐましい努力で、自分にとってわずらわしい足をちいさくしようと頑張ります。でも大きさはかわりません。ワニくんはそこで考えを巡らせます…。
・つづきはしんこうじ文庫で読んでいただきましょうか。
・この絵本は、以前、永代経で相撲町浄願寺の澤面先生が紹介くださった本です。同じ出来事も受けとめる方向によって大きく意味が変わるということを教えてくれています。
・あたり前のことなのですが、トマトはスイカになれません。同じように私たちも他者にはなれません。いつもこの紙面で紹介しております「人生の4つの決まりごと」の一つがそうでした。「代わってもらえない」のです。逆に言えば、代わってもらう必要のない人生なのです。私の代わりになる人はいません。つまり、かけがえのない人生を一人ひとりが役割をもって生きているのです。
・うっかりすると、人間はトマトである身をよろこべず、スイカやメロンになろうとしてはいませんか。もしくは逆に雑草になろうとしてはいませんか。与えられたその身、その境遇を生ききることが、仏法のまなざしなのです。
※紹介した本はしんこうじ文庫でもお読みいただけます。
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