今月の言葉を更新しました〜2025年7月(2025年7月1日)
6月掲示板の更新を失念してました。すみません。過去掲示板に掲載しました(2025年6月30日)
今月の言葉を更新しました〜2025年5月(2025年5月5日)
毎日暑いですね。まだ7月だというのに、まるで残暑のようなうだる暑さと湿気にうんざりします。どうぞ体調には十分お気をつけください。
今月の言葉は、聖徳太子の「十七条憲法」からいただきました。聖徳太子は日本に仏教を伝え、親鸞聖人も「和国の教主」と呼んで深く尊敬されました。
「三宝」とは「仏・法・僧」の三つの宝を意味します。「仏」はお釈迦さま、「法」はお釈迦さまの説く阿弥陀様の願いを伝える教え、「僧」はその教えを共に聞き合う仲間です。聖徳太子は「お釈迦さまに従って阿弥陀様の願いをきかなければ、またその仲間がいなければ、自分の迷いにすら気づけませんよ」と仰るのです
ところで「循環彷徨(または環形彷徨)」という現象をご存知でしょうか。これは、砂漠や森林のように目印のない場所に置かれると、人はまっすぐ歩いているつもりで、少しずつ曲がり、やがて円を描いて元に戻ってしまうという現象です。
その昔、この原因は利き腕や足の長さの違いと考えられていましたが、2009年、ドイツの研究チームによる実験でこの説は否定されました。
ドイツのマックス・プランク研究所のチームは、GPSを用いて砂漠や森林で被験者の歩行経路を追跡しました。その結果、太陽や月、遠くの山など外の目印があると人はほぼまっすぐ進めますが、曇り空や森の中で目印を失うと、わずかな感覚の誤差が蓄積し、無意識のうちに曲がり始めます。また、その方向に利き腕や足の長さの一貫性はなく、同じ人でも右回りや左回りになることが分かりました。
人間は、バランス感覚や筋肉、関節の感覚を統合して脳で分析し、方向を決めていますが、絶対的な基準を失うと小さなノイズが積み重なり、本人が「まっすぐだ」と信じていても、進路が実際には大きくズレてしまう生き物である、というのです。
私たちの日常も同じではないでしょうか。些細な思い込みや情報がノイズとなって勘違いをし、正しいつもりで迷ってしまいます。そんな時こそ「阿弥陀様の前で手を合わせてごらん」と、まるで1400年の時を超えて、聖徳太子が今も私たちに呼びかけてくださっているようにも感じられます。
※2025年・大和大谷別院の7月号にもこの編集版が収録されています。
修正会・元旦(しゅしょうえ)…1月1日除夜の鐘終了後
修正会2日目(しゅしょうえ)…1月2日 午前8時より
春季永代経 … 3月16日(日)
他所経常費集金 … 7月13日(日)
境内葉刈作業 … 7月27日 (日)
秋季永代経 … 10月5日(日)
報恩講 … 12月5日(金)〜12月7日(日)
5日夜 → 子ども報恩講
6日夕 → 御傳鈔拝読(法話後)
7日午後 → 門徒総会
除夜の鐘…12月31日 (水)午後11時より(引続き修正会)
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